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笑顔
『お顔を上げて…そして笑顔を作りなさい!
私の瞳を見つめ続けなさい。
よろしくて?』
『はい』
薄暗いお部屋でも、奈美様の瞳は輝いておいでです。
汚いものなど見た事も無いように澄んだ瞳で…
惨めな姿に拘束されたボクを見下ろしていらっしゃいます。
《美しい…》
汚れを知らない瞳の奥から…
優しさが零れようとした瞬間でした。
《シューー!バシッ!》
空気を切る音と炸裂音が響いたのです。
奈美様は満面の笑みを讃えておいででした。
ボクは…
睾丸に授かる鞭の痛みに笑顔を無くし…
絶叫のおたけびをあげていました。
《ギャァァー!》
油汗をかきながら必死で耐えていると…
再び奈美様はおっしゃいます。
『お顔を上げて、笑顔を作りなさい!』
『は…ぅぅ…いぃ…!』
すると再び…!
《シューー!バシッ!》
《ギャァァー!》
お尻やペニスを叩くほどの強さではありません。
奈美様は加減してくださっています。
ですが…睾丸への痛みは特別です。
『なぜ私がおまえ睾丸を打っているのか意味がおわかり?』
『ぅぅ…わかりません。ペニス様と同じように…ぅぅ…
躾をしてくださるのでしょうか?ぅぅ…』
『ここだけは、私達女には理解できない痛みなのでしょうね?』
『ぅぅ…は、はい…ぅぅ…』
『私も女として痛みましたの…その償いをおまえにして欲しいの。』
奈美様は呟くようにおっしゃいました。
『ぅぅ…はい…ボクの為に…ぅぅ…奈美様が傷ついたのなら…ぅぅ…
誠心誠意の償いをいたします…償いをさせてください!』
鈍い痛みは後を引きます。
『一度だけ…一度だけでいいわ。
笑顔で私の目を見つめながら…
睾丸打ちを受けてちょうだい。』
《それは…それは…無理かもしれません》
心の中で拒否しようかと思いました。
しかし、その言葉を口になど…。
今のボクには許されません。
黙っていると…
『先程ね。奴隷達がいるように見せ掛ける為に…
ソーセージを踏んでわざと潰したのはおわかりね?』
『はい…ぅぅ…数々のお手数をおかけしました。
ぅぅ…奈美様のお優しいお心遣いで…ぅぅ…。
今また御調教を授けてくださって感謝しています。』
『そう…わかればいいの。
でも、もう一つ…もう一つ…とても恥ずかしい事をしましたの。おわかり?』
《もう一つ…?
もう一つと言えばあの音!
疑問に思ったあの音?
あの音が恥ずかしい?》
『は、はい…ぅぅ…ご奉仕の時でしょうか?』
『さすがにおまえね!淫らな音には敏感ね!ふっふ!
あれはね…本物の私の聖域の音ですわ!』
奈美様は恥らい、真っ白な肌を赤く染められたように見えました。
『えっ!聖域…?』
『えぇ!おまえを信用させる為。聞こえてくる場所、音、気を使いましたわ!』
『そ、そんな!えっ!』
驚きました。あの時、ピシャピシャ音を立てていたのが…
奈美様の聖域の音…聖域を濡らす聖液の音だなんて!
ボクの理解させる為に…
ボクが鈍いばかりに…
奈美様のお手を患わすのも限度があります。
寄りにも依って神聖な奈美様の聖域を…
ご自身の手でお触りいただいていたなんて…。
全てはボクを躾ける為に…
驚きと、取り返しのつかない失態に、睾丸の痛みは飛んでいました。
そしてあまりの申し訳なさに、今度はボクの顔が真っ赤に染まりました。
『脚を開いて、聖域を触りましたの。
ペニス様を見ながら…たっぷり濡らして…』
『奈美様!おっしゃらないでください!お願いです!
どんな罰でもお受けしますですからどうか…
奈美様のお口からそのような…。
申し訳ありません!本当に申し訳ありません!』
『どんな罪でも?ならばまだ聞きなさい!』
辛かったです。
女王と崇め、お慕いしてやまない奈美様が…
この愚かなボクの為に…
自慰の真似事までさせてしまうなんて!
恥ずかしい事です。
奴隷として絶対にさせてはならない事です。
恥ずかしくて奈美様のお顔が見られません!
『お顔をおあげ!私の目を見つめなさい!
おまえの罪を理解なさい!おまえは罪深い奴隷です。
本来であれば捨てられても文句を言えない立場。
それでも敢えて、私は見習い奴隷としての調教を続けると言っています。
それが何故かわかって?』
『は、はい…奈美様の…一番の…
ご自慢の奴隷になると…ボクがお誓いしたからでしょうか?』
ありがたさと申し訳なさ…再び号泣してました。
『そうね。それも一つ。もう一つは…
おまえが見習いを卒業できたらお話しましょう!』
『はい!必ず…卒業…して、立派な奴隷になります。』
『おまえは罪深い!
その事実を理解して、今のうちに心と身体に焼き付けるのです!』
『ぅぅ…ぅぅ…』(号泣)
『おまえにわからせようと…
目隠しをしているとはいえ、私はおまえの前で自慰をしました。』
『…申し訳ありません…』
『立ったままスカートをたくし上げ…
下着に手を入れ…
聖域に指を入れたのです。』
奈美様のお口から語られる真実は…
ジワリジワリとボクのマゾとしての良心に突き刺さります。
奈美様の視線は、《目をそらしてはいけません》と訴え続け…
ボクの視線は瞬きも許されず金縛り状態でした。
『濡れていましたわ。聖蜜で下着までも。
指を聖壺に入れると自分でも恥ずかしいくらいの音が…
おまえも聞いたでしょ?』
『は…はい…』(号泣)
マゾ良心の呵責に苛まれます。
《ボクは…最低だ…最低だ…奈美様に…どんなに詫びても足りません!》
『おまえの罪は重いわ!
御主人様である私に…あんな恥ずかし事を…。
今まで一度でも、人様の前で自慰などした事なくてよ!
あの時、おまえの答えが遅かったら…おまえの前で果てていましたわ!
これが私の痛みですわ。』
ボクの目を見つめ、お優しいお声で、切々とボクに訴えかけます。
まるで催眠術にかけられているかのように…
マゾの良心を確実に射抜いていきます。
これが奈美様独特の洗脳の儀式です。
このような状態が続けば…
例え些細な日常でさえ、重罪の意識に苛まれます。
これは…。
Sの方の半数が先天的に持っておられる能力です。
その才能を認識できるのが3割。
使いこなせるのが2割弱。
この方が本物のSです。
この方は愛情に満ち溢れています。
2割の方も、マゾ(パートナー)に依って開花します。
残りの3割の方は、才能が無いと諦めるか、相当の努力が必要です。
もっとも相当の努力をしていても、本当のマゾは人を見抜きます。
あなたではない新しい御主人様を、密かに探しているかもしれません。
実は…マゾでありながらボクもこれが使えます。
ただし、相当な精神面での負担になるので滅多なことでは使いません。
ボクの中のマゾが、これに拒否反応を示すのです。
これを見ると…
Sの方に出会うのは至難の業にも思えます。
しかしながらSの方も、本物のMに出会うのは至難の業なのです。
要は本人達の努力次第。
待っていても幸運はやってきません。
出会えなければ、努力が足りないだけです。
努力すれば必ず出会えます。
この夜の奈美様の洗脳は凄まじく…
ボク自身がゴミと呼ばれていた立場からの解放。
また奈美様に対する自責の念が好材料となり、より深い洗脳へと導かれます。
もっとも…ボク自身が先天的に持つマゾとしての才能を…
もう一段回上に開花させたとも言いきれます。
『申し訳ありません…死んでもお詫びできません!
せめて、せめて1日でも早く奈美様のご自慢の奴隷に成長してみせます!』
せめての罪滅ぼしは奈美様の為に生きる事。
そう思っていました。
『理解できましたのね?嬉しくてよ。
女王に自慰をさせる事がどれほどの罪なのか?
また奴隷にとって、女王が目の前で自慰をする行為が…
どれほどの屈辱であるかを理解なさい!
女王の性欲を管理するのは奴隷の仕事です。
私は自慰などしなくても逝けますわ。
それにはおまえの努力が必要です。
おまえは私の授けるいかなる調教をも耐え、そして楽しみなさい。
命懸けでなさい!
無礼は許しませんわ!』
『はい!』
頭を下げられれば埋まり込むほどありがたい教えでした。
涙が止まらないんです。
『罰を執行します!先程のような鞭ではなくてよ!
私の痛みがわかるのなら私に笑顔をみせなさい!
苦痛の顔や叫び声は、私に対する侮辱です。
1回ですわ!たった1回の睾丸打ちですわ!
失敗は許しませんわ!
見習い奴隷として肝に命じるのです!
よろしくて?』
できるかできないかより、やらなくては…越えなくてはいけない壁でした。
奈美様にお詫びする為に…
いえ!奈美様のご自慢の奴隷になる為には必要な儀式です!
『奈美様!奈美様にご満足していただけるように頑張…
いえ!お願いです!ボクの睾丸に鞭を授けてください!』
頑張ります…その言い方は違うと思い言い換えました。
ボクたち奴隷は頑張る身の上なのではなく、従う生き物なのです。
奈美様はボクの頑張りを見たい訳ではなく、忠誠をみたいのです。
鞭を受けるのではなく授かる立場なのです。
満面の笑みを讃えられる奈美様へ、泣き腫らした満面の笑みをお返しします。
ゆっくりと鞭が下がり、シューーと言う音と共に炸裂しました。
尋常とは思えない痛みにめまいがしました。
ボクは笑顔を絶やさず、奈美様の優しい微笑みの中にいます。
奈美様の美しい瞳が、ボクだけを見つめてくださる幸せ。
叫んだりもしません。喚いたりもしません。
ただただお詫びをしたい一心で、ご自慢の奴隷になりたい一心で…
そして、授かった調教に感謝する一心で奈美様を見つめていました。
《気持ちいい…》
壮絶な痛みの心地よさに意識が薄れます。
『奈美様!ありがとうございます!気持ちいい…』
そう申し上げると完全に意識を失いました。
奈美様は日記の中に…
『このコに間違いなかった。きょうが私の愛する奴隷の誕生日です!』
と書いてくださってました。
専属にしていただいてから、ボクの本当の誕生日は消えました。
ボクの誕生日は4月1日、午前4時になりました。
ボクが気を失うと、奈美様は拘束椅子から下ろしてくださったようです。
ボクを抱き抱える時、あまりの軽さに驚いたそうです(笑)
床に寝せ、ペニスと睾丸を冷やそうとくださろうと、冷蔵庫から氷を取り出され…
タオルに包んで睾丸に付けた瞬間、あまりの冷たさに、ボクは意識を取り戻しました。
ものの10分くらいの気絶です。
あまりの痛さに、意識を失うのは良い事のようです。
肉体の限界を越えると、脳が信号を送り意識を失わせるのだそうで…
まだ調教を授かったばかりで、こうして意識を失えたのは正解のようです。
これも奈美様の御調教の賜物です。
この後、自在に意識を失える技術まで習得できました。
これがボクの限界ですとばかり、意識を失うのです。
自分の限界を御主人様にお知らせするのは、マゾとして必要な事です。
お互いに危険な事にならずに済みますから(笑)
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- 1983-04-01
- 試練Ⅴ
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