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『曖昧』
~曖昧~
『数えてみなさい。』
自分で出したモノでしたから数える必要もなく…。
『はい。全部で37個です。』
『まあ~素敵ね。お約束の日から37日と、禁欲した7日も時間が経ちましたのね。偉いわ。よくできました。』
『ありがとうございます』
少し自慢げに答えましたが…。
『おまえに次があれば…これ以上の成果(精液)が見られるのね?』
『……。』
『毎月同じ数では許さなくてよ!人間は常に成長しなければね。』
『あっ、はい…えっ?』
『1年後の2月がくれば…凄い数になるわ。ふっふっふ、できるかしら?』
《え゙~~~!》
心の中で叫びました。
もし1年後があれば…
3週間ならば…いったい、いくつの成果が必要なのでしょうか?
『もちろん…できますね?』
簡単にお約束できる宿題ではありません。
3週間で37個でも…かなりの努力を要したのです。
しかし…意地悪な御命令とは、別人格のような天使の笑顔でボクを見つめられてしまうと…。
《もしかしたらできるかもしれない》
と、暗示にかけられてしまうような…
結局、口にした答えは…。
『頑張ります』
と、お答えしました。
奈美様は、このような言い方を最も嫌います…
『卑怯なお答えね。私はできるか、できないかを聞いているのです?
《頑張ります》と言うのは《できる》と解釈してよろしいのかしら?』
『いえ…それは…』
『また油断をしたのですか?それとも…私を甘くみたのですか?私がその答えに満足すると思って?』
『申し訳ありません。できるか、できないか迷ってしまって…。頑張りますとしか言えなくなって…。』
『つまりは…いい加減に答えたという事ね』
『結果的には…はい』
いろいろな思いを説明しようとしましたが、結果的に《いい加減》と思われても仕方ない返事です。
自分でも曖昧さは理解していましたし、正直に答えるしかありませんでした。
『そう』
奈美様は、なぜか満面の笑みでおっしゃいました。
ボクが曖昧なお返事をしておきながら満面の笑み…?
『正直は良い事ね。ふっふっふ。』
『ごめんなさい…』
このまま終わりかもしれないと思いましたが…
『油断をしてはいけませんね。先程の私に対する曖昧な発言は許して差し上げてもよろしくてよ。』
ボクを許してくださる?
普通に考えたら、奴隷の分際で女王様の御質問に対し、曖昧な返事をするなんて考えられない事です。
奈美様の真意は次のお言葉でわかりました。
『おまえに宣告しておきましょう!
今後、一切、私が耐えられない範囲の油断を許しません!
よろしくて?
また同じような過ちを繰り返しても、おまえに注意などしませんわ。
おまえ自身が考え、行動すれば回避できるハズですものね?』
『は、はい』
泣きながら奈美様のご慈悲に答えていました。
『ただし…おまえが失敗した場合は、私の奴隷として相応しく無いと即刻判断します。』
『うぅぅ』
『先程、おまえが言った《頑張ります》を実行していただくわ。
もしも次や、その次の調教があった場合。
きょうの宿題回数をひとつづつ増やします。
頑張ると言ったおまえには簡単過ぎるわね?
おまえが調教中に失敗をした場合は、失敗の回数に応じて宿題回数を増やします。
宿題回数に満たない場合は、私の奴隷として相応しく無いと判断して捨てます。
よろしくて?』
『……』
『ミスをしても宿題をクリアすれば捨てられずに済むのです。捨てられるのは全ておまえの至らなさ。諦めもつくわね?失敗したおまえは、2度と女王に調教されたいと思わないでしょう。』
宣告には同意いたしました。
油断の多いボクには、これくらいの条件は仕方のない事かもしれません。
と、いうより…
奈美様の御調教を授かるというのは、覚悟のいる事だったのです。
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- 1983-02-14
- 試練Ⅱ
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