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22歳 2月 vol3

『解放』   『自戒』



~解放~

『お願いいたします。覚悟はできています。自分で自分自身を解放してみたいんです。』

正直な気持ちでした。
幼い頃から性的な癖を自分なりに消化し、SMに出会ってからは、自然の流れの如くマゾとしての自我が目覚めました。
しかしながら…
実体験(クラブ等)は済ませたものの、漠然とした虚像の中だけの世界に思えて…。
つまりは…
今までの体験は、お遊戯(芝居)でしかなかったのでは?
という気持ちがしてならなかったのです。

自分を解放…
今でも、この言葉が、奈美様の御前で自然と出てきたのが不思議なくらい正直な気持ちでした。

奈美様の前で…マゾとしての自分の殻を、もう一枚破ってみたい…解放してみたい。
人様、ましてや女性の前で跪きながら、無防備で泣いている自分が求めるものは…何なのかが知りたい。
自分自身さえも知らない、自分の中に眠るM性も知ってみたい。
全てを明らかにしたいと言う気持ちが《解放》という意味だったんです。
その為に訪れる恐怖にも勝ち続けたい(耐えてみたい)。

『ふっふ。やはり…おまえは…。
今まで…《~してください》とか《~されたい》でしたら飽きるほど聞いたけど…
やはり面白いわ。おまえってコは…
自分で自分を?
自己完結を求めるバカSの台詞のつもりかしら?
いいわ。面白いわ。』


心なしか、奈美様の唇がかすかに震えている気がしました。

椅子から立ち上がると、ボクの髪を鷲掴みにされ、脹脛で頭を挟むように、下に押しつけられました。
いつお持ちになられたのか?手には乗馬鞭を…

《ビシッ!》
乗馬鞭が背中に当たる鈍い音を聞き、0.00000001秒後に、電気が走るような痛みが走りました。

『あぅ…』
突然の鞭打ちに、奈美様の足元…ヒールまで身を屈めて蹲り、痛みに堪えていました。

奈美様は…。
ボクが蹲っているのも意に介さず、ゆっくりと鞭を落とします。
炸裂音の合間に『あぁぁ…』
と、ため息のような小声で何度も言っておられました。
《バシッ!バシッ!バシッ!》
続けて、何回もの鞭を背中に打ち込んでくださいました。
ボクは、背中の痛みが熱と変わっていくまで、泣きながら耐えていました。




~自戒~

奈美様のお声が、鞭を振るうにつれ少しづつ大きくなっていきます。

『あぁ!あぁ…』と。

何度も鞭を振るいながら、痛みに耐えているボクの絶叫よりも大きな声になっておりました。

鞭が止み…
鞭趾が熱を持ち始めても…奈美様は立ったまま大きく息を弾ませていました。
《どうなされたのかな?こんなに息を乱されて…お具合でも悪いのかな?》

『奈美様!奈美様!』
蹲りながら叫びました。
すると…
2、3度、大きく深呼吸をされ…
火の出るような鞭の激しさとは変わり、弱弱しく優しいお声で…

『おいで』

首輪のリードを手繰りよせ、椅子に戻られました。
椅子の横にはテーブルがあり、おそらく奈美様がお持ちになったであろうペットボトルの水と、綺麗に磨かれたコップが置かれていました。
奈美様は崩れるように腰掛けると、おもむろにペットボトルの蓋を開けて、そのままお口をつけてお飲みになられました。
ボクは奈美様の意外な(?)行動に、よほど喉が乾いてらしたのだろうと、さほど気にはしていませんでしたが…

『あら、いけない。』
と、言うと…。

《ビシッ!》
ご自分の太股に乗馬鞭を振り降ろされました。

『うっ』
奈美様は小さく声をあげ…

『はしたなかったわ…ごめんなさいね。おまえへの鞭打ちに、少し取り乱したの。自分にも罰を与えなくてわね。』

ご自分への鞭打ちを説明なさいました。
後に伺った話によりますと、ボクの覚悟を聞いた後の鞭打ちで、興奮して我を忘れそうになられたとか…
なんとも光栄な話ですが、この時のボクには知る良しもありませんでした。




~四つん這い~

御自身で打れた鞭趾が、真っ白な太腿の一点をみるみる赤く染めていきました。
部分的な入れ墨でも施したような鮮赤に見とれていると…

『どこを見ているのかしら?おまえが今集中すべきなのは私の鞭趾ですの?』
痛むであろう鞭趾を、何も無かったかのように平然としておられました。
《いけない…》
時々油断するのが、ボクの悪い癖です。

奈美様は、御自分への自戒を済まされ…
『そうだわ。宿題の成果を見せていただこうかしら?せっかく持ってきたのですからね。』

『はい!』


ボクは四つん這いで玄関まで戻り、置いてある把手付きの紙袋を、お使いをする犬のようにくわえて奈美様の前に差し出しました。

ヨシヨシ…と頭を撫でられ…。
『自分でお出しなさい』
と、御命令になりました。

一冊のノート。
インスタントコーヒーの空ビン。
新聞紙。
空瓶の中身は…ボクの成果(?)が入っていました。

『そのビンの中身は…おまえの白い血液が入っているのかしら?ふっふっふっ、数えてみなさい。』

奈美様に訳をお話して新聞紙を広げました。
精液入りのゴムを縛ってあるといっても、まとめて冷凍すれば、ゴム同士も密着してしまいます。
しかも瓶底に固まり取れなくなるおそれが…。
なので、完全に冷凍する前に、ベビーパウダー振り掛けておいたのです。
もしも中身が漏れた時には匂い消しにもなるりますし。
実際は完璧に縛って冷凍すれば、多少解凍しても匂いは漏れないようです。
新聞紙を広げ、ベビーパウダーが散らばらないように気を使いながら、中身を取出しました。
中からは精液を蓄めた、いくつもの縛ったコンドームが粉まみれで出てきました。

『まあ~色とりどりたくさんあること。いくつあるのかしら?』

自慢になりますが…。
実はコンドームひとつでも楽しんでいただこうと、できるだけ色違いのコンドームを使用させていただきました。
後に、この事をとても誉めてくださったのですが…



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