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22歳 3月 vol.1

『お召し』



暖冬の春。
いつもよりも桜の開花が早い年の3月の事でした。
奈美様とのお約束を誠実に実行していました。
正座、お勉強は勿論の事…
精液採取、ダイエット…

前回の反省を踏まえてと言うより…
やはり、奈美様の御調教のおかげなのでしょう。
テレビのアイドルや、女子のスポーツ選手などを見て、不謹慎な気持ちを抱くことは無くなりました。
当然と言えば、当然なのでしょうが…
奈美様以外の女性にも魅力を感じてしまっていた、今までの自分がなんと愚かなマゾだったのかと反省させられました。
その思いが強くなればなる程、ボクの世界感の中に、いわゆる性別としての『女性』の認識が、奈美様お一人に限られてしまいました。
全世界に『女性』と呼べる存在は、お慕いする奈美様だけだと思い始めていたのです。

ダイエットもさっそく始めました。
図書館は言うに及ばず、ダイエットに関する本、また女性の身体に関する本を熟読して、いかに筋肉を付けずに綺麗に痩せられるかを勉強しました。
健康に害を及ぼさない程度の、自分に合った食事制限。
また、適度な散歩などを毎日続けていました。

もともと、小さい頃から身体を鍛えるのは嫌いではなかったですし、なによりもブルマーやレオタードなどをトレーニングウェアの下に着込みながら、夜の街を散歩するのは得意中の得意でしたので、何の苦もなく実行できました。
始めて1ヵ月なので、目にみえる成果はありませんでしたが、徐々に効果は表れているような気がしました。

3月7日~夜~

2度目のお召しの電話がかかってきた時は、正座をしながら勉強をしている最中でした。

『ごきげんよう!おわかり?』

待ち焦がれていた奈美様の美しいお声です。
正座している姿勢を正してから、受話器を持ったまま、床に頭がつくほど下げました。

『はい!奈美様!お電話ありがとうございます。毎日、お待ちしておりました。』

受話器の向こうの奈美様は、少しお笑いになり…。

『ふっふっ。毎日ですの?嬉しいわね。私の電話を待つ余裕があるという事は、宿題も順調にこなせて?』

『はい!いつお召しのお電話があっても、すぐにお側に伺えます。』

『そうでしたの…私の宿題は、おまえにとっては易し過ぎたようですね。今度はもっと厳しい宿題を与えなくてはね。』

『………………は、はい!奈美様からいただく課題は必ず遣り遂げてみせます。』

一瞬の躊躇で、言葉が詰まってしまいましたが、なんとかお答えすると…

『あら?お返事までに少し間が空きましたわね?ヘタな小細工はすぐにバレますわね。ふっふっ!戸惑いましたのね?正直なコ。』

『申し訳ありません。』

再び、頭を下げていました。

『よろしくてよ。電話であれこれ言っても仕方ありませんもの。
いずれにせよ、直に膨大な宿題になるのは確実ですもの。その時が来るのが楽しみですわ。ふっふっ。』

確かに…前に奈美様に与えてくださった時から、宿題は少しづつ増えています。
正座、経済のお勉強に加えダイエットが…。
もっともこれらは習慣づければ、何の問題は無いのですが…。
少し不安なのは、精液採取の方かもしれません。
精液採取も習慣といえばいえなく、以前に比べて鍛えられたのですが…。

『はい…必ず喜んでいただけるように努力いたします。』

『そう。頑張りなさいね。素直で頑張る奴隷が大好きよ。』

《大好きよ》この台詞に…この先何度も救われたり、泣いたりいたしまます。

『私から電話があったと言う事は…おわかりですわね?』

『はい!ありがとうございます。ありがたい御調教を授けてくださるのですね?』

『ふっふっ!そうよ!今月の調教をいたします。覚悟はよろしくて?』

『はい!勿論です!幸せです。ありがとうございます。』

『ふっふっ。幸せ?むしろ不幸なのではなくて?まともな人間の台詞ではありませんのね?マゾですものね。』

マゾ…おおよそ奈美様のお口から《マゾ》などと言う単語が発声されること自体が、信じられないと思われる程の方なのです。
そのアンバランスさがかえって、女王として崇めるに値するのかもしれません。
その高貴さに値するだけの奴隷になるには、並大抵の努力では追い付けないでしょう。
今思えば…ボクが奴隷志願するのは無謀だったのかもしれません。

『よろしくてよ!では調教の日時、連絡事項を伝えます。』

『お願いいたします。』

いついかなる場合でもお電話をいただいた際には、一字一句聞き逃しがないようにメモとペンを持っていましたので、さっそくお言葉をメモに書き取りました。
『3月14日。時間は朝の5時。5分前に、例の調教室のチャイムを鳴らしなさい。一秒でも遅れたらお別れですわ。』

朝の5時?
普通の人の感覚でしたら…
そんなに朝早く?と思われるのでしょうが…。
この時のボクは違いました。
前回よりも1時間も早くお会いしていただけるなんてと、ありがたく思っていました。
それよりも…奈美様が御負担にならないだろうか?と申し訳なくも思いました。

『早朝よ。大丈夫かしら?』

『はい!むしろ嬉しいです。前回よりも1時間も早くお会いしていただけるなんて夢みたいです。』

『ふっふっ。さすがね。優等生のお答えですわ。電車の動いていない時間に、調教室にたどりつけるのかしら?楽しみですわ!』

『まかせてください。走ってでも伺います!』

『合格ですわ。私はおまえが来るのを待ってあげてよ。』

奈美様がボクを待っていてくださる。
今から、妙な緊張感で身震いしてしまいます。

『前回の教訓を生かしなさい。睡眠はちゃんと取りなさい。健康な身体で来るのですよ。よろしくて?』

あぁ…奈美様の慈愛のお言葉に涙です。

『はい…。』

『今から泣いているの?当日もタップリ泣くことになってよ。ふっふっ。』

『喜んでいただけるように、どんな御調教にもついていきます。』

『そう!でしたら私は相当に期待していますわ。嬉しいわ。』

前回の御調教の最後に、奈美様からいただいた下着の真意を理解すれば、おのずと自分の置かれた立場は、奈美様に喜んでいただける奴隷になるしか道はないのです。

『宿題(精液採取の結果)も忘れずにお持ちなさい。それから、前回の調教のレポートは書き終わって?』

『はい!レポートは、その日のうちに、全部書き上げて、全部終わっています。
もっとも、後で清書させていただきましたけど。』

『そう。精液採取も順調ですの?
私、意地悪ですから、あの日の翌日に、おまえに第2回目の調教をと、電話しようと思いましたのよ。
でもね。おまえにとっての始めての本格的な調教の後で、レポートも、精液採取もできないだろうと思って遠慮しましたのよ。ふっふっ。』

『それは…残念でした。実は精液採取も、家に帰ってからその日の分は終わらせていました…』

『あら?あの後に全部?そう…いつか本当に、調教の翌日に、お電話しましょうね。口先では何とでも言えますもの。もっと厳しい宿題を与えなくてはね。ふっふっ。』

『………は、はい。』

厳しい宿題…。
できるかどうかを考える前に…。
やらなければいけないのだと言う使命感の方が先でした。

~お召し~完

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