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22歳 3月 vol.10

大役



『いかが?ヒールのお掃除は済んで?』

『うぅ…は、はい!綺麗にお掃除いたしました。
御用をお言い付けくださってありがとうございます。』

『そう。いい子ね。』

お尻にお座りくださった奈美様へ、不自由な姿勢のまま手を後ろに回し、大切なヒールをお渡しました。
奈美様は、ヒールをお取りになり、靴底を確認されているようでした。

『綺麗にお掃除できたわね。おまえ、履かせてくだらさない?』

『は、はい!只今。』

神に捧げる貢ぎ物を持つように両手に掲げて、再び奈美様のヒールをお預かりししました。

『御履物の御用意ができました。どうぞお越しください。』

申し上げると、奈美様は立ち上がられて、臥しているボクの目の前に御足を差し出され…。

『私の足に触れる許可を与えます。ヒールを履かせてちょうだい。』

静かにおっしゃいました。
ボクのような卑しい奴隷候補が、お美しい御足に手を触れるのが…
美を冒涜しているみたいな罪の意識さえ感じてしまいます。

『蓄奴の姿勢をおやめ。私の前に跪きなさい。
そのまま臥していては、上手に履かせられなくてよ。』

片足でお立ちになられている奈美様の前に正座しました。
頭に手を添えてくださり、美しい御足に手を添えて、ヒールを導いていきます。
女性にヒールを…。いえ、履物自体を履かせる事も初体験です。
しかも…普通のヒールならまだしも、奈美様が履かれているのはピンヒール…。
なかなか上手にできず…。緊張と焦りの中で、御足に触れている手にやや力が入ってしまい…。


『痛いわ!こんな事もできないのかしら?呆れるわ。
世話が焼けるコね。力任せにする事ではなくてよ!
また躾けなくてはいけないわね?』

と、焦れておいでてした。
やっとの思いでヒールをお履かせして、奈美様を見上げると…。

『おまえ…わざと?躾けが欲しくて、わざと私を怒らせたの?』

『い、いえ。決してそのような…。本当です。
ヒールを履かせる大役を仰せ遣ったのは初めてで…』

奈美様のお顔は、正面から拝見すればお嬢様風。
下から見上げた時は、実に冷酷そうなお顔に見える時があります。
その冷たい表情で微笑まれると、よりいっそう高貴な雰囲気を漂わせるのです。
悪戦苦闘しながら…
『お待たせいたしました。』
奈美様を見上げると…。

『形ばかりのプレイを追い掛けていたから仕方ない…私はそんな同情しなくてよ。
おまえが、今向かえようとしている現実は遊び(プレイ)ではありません。おわかりね?』

『はい…。』

『ホントにおわかりなの?ふっふっふ。まだ現実が見えていない気がしますわ。』

奈美様はそうおっしゃると、四つ足になる事を命じ、首輪に付いているハーネスを引かれました。
そして、ボクが伏していた場所を指差して…。

『見て御覧なさい!』

自分で見て目を疑いました。
ボクが伏していた場所…。
つまりは…お尻を高く突き上げていた床の部分には…。
まるで幼児がお洩らしをしたかのような大きな水溜まり。
今まで、御調教部屋で垂れ流した大きさとは破格の量の陰液の水溜まりが…。

『陰液の垂れ流しだけは一人前…いえ!人並み以上かしら?
獣?化け物だわ!なんてコ?はしたないわね。お小水並の垂れ流しよ。』

実際、こんな量の先走りの陰液がペニスから流れるものなのか?
締まりのない自分の身体の卑しさを痛感しました。

『舐めなさいと命じるよりも、飲みなさいと命じた方がいいわね?さぁ!お飲みなさい!』

四つ足で水溜まりに近付き、表面張力で浮き上がった先走りの陰液に唇を付けて吸い込みます。

《ジュルルル…ジュルルル…ジュルルル…。》

『はしたない音ね。恥ずかしいわ。マンション中に響いてよ?』

土足で踏みしめるエレベーターホール床の上に、キスをするように唇を尖らせて、水溜まりを啜るボク。
あまりにも人間社会とはかけ離れた光景です。
粘り気のある陰液は、2、3度吸い込んだくらいでは消えませんでした。

『おまえの身体から出た陰液は身体の中で消化され、また新たな陰液として垂れ流される事でしょうね。
おまえのペニスから流れる、私の為に作られた液体。それを全ておまえの身体で消化するといいわ!
おわかり?その液体は、私が作り上げた…おまえにとっては御馳走よ!』

《御馳走?ボクの陰液は御馳走?》

『ボクの身体を素材にして、奈美様がお作りになられた御馳走なんですね?』

『理解できて?嬉しくてよ。
奴隷候補としての調教を始めた以上、今まで無駄に流してきた陰液とは違うわ。
ちゃんと全部お飲み。』


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