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問答
『泣いているのね。
おまえの泣き顔は世界中の誰よりも可愛くてよ!
でもそれも終わりですわ!
暗闇の中で妄想なさい!
アイマスクをしてあげるわ。
そして扉が開く度に…
目の前で行なわれる私達の儀式を感じるのです。
私が奴隷達の奉仕によって逝く姿を感じなさい!
惨めなおまえの前で何度も何度も逝ってあげてよ!
いやらしい奴隷達の視線を浴びながら…
何度も何度もおまえの前で逝ってさしあげるわ!』
奈美様はおっしゃると…
ボクにアイマスクをされ監禁室のドアに手をかけられました。
ボクは…ボクは勇気を振り絞り涙声で奈美様にお願いしました。
『奈美様!』
『まだ何か御用?私も女です。火の着いた体を早く鎮めたいの。
奴隷達を呼んできて準備をさせないとね。
おまえの戯言など聞き飽きましたわ!』
『あの…あの奴隷達とお別れください!』
『突然何を言いだすの?
失礼も甚だしいわ!
私に向かって奴隷達と別れろですって?』
『はい!あの奴隷達が、奈美様に相応しいとは思えません!
ご奉仕の最中に奈美様のお体を舐め回すように見るなんて…
ボクには信じられないんです!
奈美様!もっといい奴隷を、もっといい奴隷をお探しください!
あの奴隷達は…奈美様をダメにします!』
言い終えると、しばらく沈黙がありました。
そして…。
『ゴミ以下が私に意見をしているのかしら?
哀れね。
奴隷達への侮辱は…私への侮辱と受けとめてよろしいのかしら?』
『それは…それは…。』
《ボクのマゾとしての直感なんです!》
と言い掛けました。
ですが、この期に及んで《直感》が理由になるわけなどありません。
『何も言えないのなら…
おまえは今、私を侮辱したと受けとめますわ。
おまえは何様ですの?
使い物になりそうだから奴隷見習いさせてみたら…。
私の調教を受けながら2番目でいい…
3番目の奴隷でいいなどと言ってたのは誰?
挙げ句には、奴隷の奴隷になりたいとゴミの面接に来たのはどこの誰です?
おまえが私の奴隷達を批判できる立場かしら?』
奈美様のおっしゃる通りでした。
ボクも隣の奴隷達も立場は同じ、ダメマゾでした。
お優しいお声で…。
『扉を閉めます。中で良くお考えなさい。
おまえが今どのような立場にあるのか?
おまえがこれから先どうしたいのか?
おまえが求めるものは何なのか?
その為には何が必要なのか?
おまえの…一生の問題かもしれませんわ。
そのままの人生で良いのなら…
おまえはそれだけの人間です。
よろしくて?
何度も言ってるでしょ?
ペニス様を見習えと。』
何も言い返せないまま、扉は閉まりました。
アイマスクをしていたので暗闇は変わりませんが…
息苦しい静けさを感じました。
奈美様のお言葉が身に染みます。
おまえがどのような立場にあるのか?
自分の愚かさからゴミ以下と呼ばれる立場?
おまえがこれから先どうしたいのか?
ペニスを切断され、何年も牢屋で暮らすボクに未来が?
おまえが求めるものは何なのか?
奈美様と奴隷達をお別れさせたい?
その為には何が必要なのか?
………………。
おまえの一生の問題かもしれませんわ。
一生?
そのままの人生で良いのなら…おまえはそれだけの人間です。
そのままで…いい訳がない?
何度も言ってるでしょ?ペニス様を見習えと。
見習う?
監禁室の暗闇も息苦しさも全て忘れ、ボクは懸命に考えました。
次のドアが開いたら…ボクの人生が決まりそうな…
そんな気がして考えました。
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- 1983-04-01
- 試練Ⅴ
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