～リベンジ～
大学での生活に慣れ始めた５月でした。
２度目のＳＭクラブの門を叩きました。
やはり、ＳＭ誌の広告で選んだのですが、今回はかなりハードみたい…
電話をかけると
『ソフトからハードまでできます』と、ゆー事だったので
少しハードなほーがいいかな？と思い…
『ハードで…』と答えてしまいました。
指定されたマンションの１室に通されると…
小さな机に、１枚の紙が置いてあり…
『マゾへ！部屋に入ったら衣服を全部脱ぎなさい。
机に置いてある紙に署名し、自分のＭ癖を隠さずにチェックしなさい。
チェックが済み次第、シャワーを浴び、土下座をして女王を待ちなさい。』
と書いてありました。
『
奴隷誓約書』
内容は簡単な物（風俗で良くある本番禁止とか…etc）でしたが、なんとも凝った趣向に感激でした。
チェック内容は、ムチ、ローソク、アナル、聖水の経験などなど。
ホントは全て未経験だったのですが･･･
あんまり経験が無いなどと書くと、前回同様、軽い感じで終わってしまうんじゃないか？と…考え…
今考えても、浅はかな考えなのですが、全部経験済みにチェックしました。
シャワーを終え、土下座をして女王様の登場を待ちます。
もちろん…全裸で。
１０分くらい経った頃に、女王様の靴音がマンションの廊下に響きました。
ドアが開き、コツコツとボクに近づく靴音。
土下座をしている為、お顔は拝見できませんでしたが…
チラっと女王様のエナメルのハイヒールが見えました。
黙ってボクの前に立ち、先程書いた誓約書を読んでいる様子の女王様…
『
美紀よ！ご挨拶なさい』
ビシッ！と背中にバラ鞭をいただきました。
初めてのバラ鞭は、とても気持ちいいといえる状況ではなく…
今まで味わった事のない痛みでした。
『
はじめまして、美紀女王様。奴隷の○○(本名)と申します。
どんな御調教にも耐えますのでヨロシクお願いいたします。』
『
よろしい。顔をお上げなさい』
美紀女王様は、２０代後半くらいだったでしょうか…
ポッチャリ系で、ヒールとお揃いの黒のボンテージを着ておられました。
『
若そうね？高校生じゃないでしょうね？その若さでハードって大丈夫？』
ボクは正直に、大学生である事を伝え、前の調教についての物足りなさを話しました。
美紀女王様に『今回は１歩踏み出してみたい』と、お願いいたしました。
『
そうだったの…可哀想に…耐えられるかどうか試してみる？』
～つづく～
～苦痛～
美紀女王様のありがたい御配慮を頂戴して、いよいよ初めての調教になりました。
腕を後ろ手に、亀甲縛りで拘束していただきました。
縄が身体に食い込む感覚が心地良い…
右手を動かすと左手の肉が食い込み…
首を動かそうとするとお股の縄が食い込む…
初めての縄での拘束に、得も知れぬ興奮状態でした。
美樹女王様に、膝をつき前のめりで倒れ、お尻を高く突き出す姿勢を命ぜられました。
鞭打ちをしていただく為の準備です。
このポーズを、ＳＭ界(？)では『
畜奴の姿勢』と呼ばれているよーなのです…
これ以後、女王様の御調教を受ける時には、何度となく畜奴の姿勢をいたしました。
ボクが一番好きな姿勢です。
畜奴の姿勢のままで…
『
美紀女王様、○○(本名でした。)を、女王様の鞭で躾けてください』
『
よく言えたわね！覚悟をおし！本気で泣くまで躾てあげるわ』
ヒュー！と空気を切る音がして、バシッ！と鞭の当たる乾いた音。
お尻に、今まで味わった事のない痛みが走ります。
『
ウゥゥゥ！』
と思わず、痛みを堪えた絞りだす声が出ちゃいました。
『
おまえの歳の数だけ躾けてあげるから数えなさい！』
なんとか痛みに耐えて１９まで数えるものの…
それだけで済む訳はありません。
おそらく数十発のバラ鞭をいただきました。
バラ鞭が終わると…美紀女王様へ、鞭のお礼を申し上げ…
後ろ手に縛った腕を解かれ、今度は立ったままで両腕を天井のフックに吊されました。
『
ホントに鞭は初めてみたいね。
でも簡単に《お許しください》なんて言わなかったのは偉いわ。
今度はバラ鞭のような訳にはいかないわよ！
おまえのマゾ度がどれくらいかわかるわ！』
美紀女王様は鞭を取り替えられました。
手にしておられたのは…一本鞭でした。
立ったまま、両手を吊されて…
『
ヨロシクお願いします』と、震える声で答えました。
バラ鞭で、あれだけの痛みでしたから…
一本鞭がどれほどの痛みなのか、経験は無くとも理解できました。
ヒュン！と音が鳴り、ビッ！と鈍い音が太ももの付近から…
『
ギャー！』
ハッキリ言って、ＳＭをナメテました…
電気が走ると言いますか、身体の肉が、裂けてしまいそうな衝撃なのです。
たった１発で思わず…
『
お許しください』
～つづく～
～開花～
『
お許しください』
とても堪え難い痛みだったのです。
それでも美紀女王様は、背中、胸に１０発ほど鞭をくださいました。
『
本気？本気で止めて欲しい訳じゃないでしょ？』
お股をを開かせて…
お尻からペニスへ向けて、バラ鞭も飛んできました。
タマタマを直撃したバラ鞭は、畜奴の姿勢でお尻にくださった鞭よりは軽いものでしたが…男にとっては激痛以外のなにものでもありません！
『
美紀女王様ぁ～お願いです！お許しください！』
『
歳の数だけ数えなさい！今度はちゃんと数え終えたら止めてあげるから』
尋常ではない痛みが全身を襲います。
骨まで砕け散ってしまいそうな痛み…。
恥ずかしいお話ですが、泣いてしまいました。
『
最後の１発は思い切りいくわよ！』
ビシッ！鞭は蛇のように私の身体に巻き付いて当たりました。
声も出ませんでした…
『
どう？マゾを辞めたくなった？でも…おまえ…素質あるかもよ。見て御覧？』
吊られている私に見えやすいように、ペニスを鞭で上に持ち上げてくださいました。
すると…
ペニスは萎えた状態で半勃起しており…
ペニスの先から、淫乱汁(ガマン汁)が糸を引いていました。
痛みで気が付かなかったのですが、太ももや床にも、透明な淫乱汁を垂らした跡が残っていたのです。
『
コイツ！鞭で躾けられながら逝ってるんじゃないかって思ったわよ』
美紀女王様へ、調教終了のご礼を申し上げ家路に向かいます。
実は調教終了後に、一本鞭の時に流した涙が止まらず、女王様の控え室で休憩させていただきました(笑)
当時は、私のような１０代でＳＭクラブに行く男はいなかったらしく、美紀女王様や、他の女王様にも優しく接していただき感激しました。
部屋に戻って裸になると…
一本鞭の躾跡が、幾筋もくっきりと残っていました。
きょうの事を思い出し…部屋で２回ほどオナニーをしました。
恐怖と痛みを味わい、後悔しようとしてたボクでしたが…
異常なまでのガマン汁の量…
やはりマゾなのかな？と真剣に考えながら、３回目のオナニーをしたのです。
今にして思えば…
美紀女王様が、マゾとしての生き方の道筋をつけてくださったとも言えます。
その後再び、美紀女王様をお尋ねしたのですが、クラブをお辞めになったとの事。
そのクラブで、他の女王様からの調教をお受けするのは、美紀女王様に失礼のよーな気がして足を運べませんでした。
ボクをマゾへ導いてくださった美紀女王様に感謝しています。
今でもあらゆる面で、素敵な女王様として君臨し続けておられる事をお祈りいたします。
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