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沈黙
乱暴にお電話をお切りになられ…
何度もお掛け直しし…
何十回目かのお電話を切られた時に、ようやくお隣のお部屋のドアが開きました。
奈美様がこちらに視線を送られています。
当然ながら…お怒りの表情だと思ってましたが…。
不思議に…微笑まれておりました。
受話器を握り、泣いているボクに微笑まれておられます。
この微笑み本当の意味がボクには理解できたのは、残念ながらこの時ではありませんでした。
微笑みながら、奈美様は力なく呟くようにおっしゃいました。
『捨てるわ。きょう限りね。おまえはゴミ役も分不相応です。』
不様にひれ伏しながら、奈美様の足元で泣いていました。
『お返事は?』
『………。』
『沈黙はおまえのイエスととってよろしくて?』
『奈美様…。』
『なにかしら?』
『お隣の奴隷のみなさんへ…ご褒美をお与えにならないでください!』
ビシッ、ビシッ、ビシッ、ビシッ、ビシッ、ビシッ…。
激しい鞭が、ひれ伏しているボクの背中や脇腹に降り注ぎます。
いえ!鞭ではありません。
それは…何か硬い棒状の物。
激痛に身体を捩りながら…《お願いします!お願いします!》と叫びました。
幾多の棒状の物で背中が熱を発しています。
『おまえが私に命令するというの?おまえのようなクズが?
奴隷の身分さえ自ら放棄したおまえが?』
奈美様はご自身の息が乱れる程、執拗に棒状の物を振るわれました。
『許さなくてよ…はぁ…許さなくてよ…はぁ…おまえのようなクズ…
汚らわしいゴミが…はぁ…私に…この…私に命令?』
炸裂音と被るように聞こえてくる奈美様のお声。
ボクを蔑むお言葉に。、捨てられる身分となったにも関わらず…ボクは興奮していました。
痛さが…心地いいほど激しい痛みで、萎えていたペニスもムクムクと勃起していくのがわかります。
《奈美様がボクを躾けてくださっている。
この瞬間、この瞬間だけは奈美様はボクを相手にしてくださっている。》
後に訪れる《捨てられる》という絶望的な事実を前に、この瞬間だけの幸福感(痛み)に酔っていました。
2~3分?或いはもう少し長かったのか?嵐が止みました。
奈美様は息を整え、伏しているボクのお尻に目線を低く落とし、しゃがまれました。
『まあ!』
ボクの勃起しているペニスを覗き込んでおいでのようです。
『お気の毒ね。萎えたペニスをきつく縛って、今になって勃起させたから、さぞかしペニスが窮屈でしょうね。』
激しい躾けを授かっていた時はすっかり忘れていました。
《ボクは…自ら手でペニスコックを…
しかも加減もせずに萎えた状態のペニスを無理矢理締め付けていたんだ!》
『お立ちなさい。よく見て御覧なさい、おまえのみっともない部分を!ふっふ!』
少々余談になりますが…。
ボクの場合…数は少ないながらSMクラブの経験もあります。
もちろん!奈美様に出会う前の事ですが…。
クラブの女王様に縄で拘束していただく際、いつも違和感を感じずにいられなかったのは《視線》でした。
中には自分よりお背の高い女王様もいらっしゃるでしょうが…
女性と男性では目の位置が違います。
つまりは背の高さの違いから、当然立ち上がれば女性を見下ろす事になります。
これが、ボクには違和感があって仕方ありませんでした。
個人的な思い込みなのかもしれません。
中には奴隷の身分なのだから、今更視線を気にしてもと思われる方も多いこもしれません。
ですが、ボクはお慕いしている方を見下ろすような事はしたくないのです。
幸いにも、奈美様は御背が高く165㎝程。
ちなみに、この時のボクは162㎝くらい。
(信じられないでしょうが今は168㎝になりました。)
ヒールをお召しになれば、完全に見下ろされる形にはなるので…
奈美様ご自身に対する《見下ろし行為》には問題はありませんでした。
が、奈美様のサークルお友達や、あらゆるパーティーにお越しになられる皆様の前ではそうはいきません。
後々になって、奴隷としての礼儀作法を躾けていただいた際。
調教時、又はパーティー会場においては2本足で立つ事は禁じられました。
奴隷において《立つ》という行為は、膝立ちの事だと教えていただきました。
建て前上…。
視線の違いは、身分や、立場の違いをわかりやすくするという説もあるのです。
ただ、奈美様がおっしゃる一番の理由は、その方が奴隷が可愛らしく見えるからだそうです。(笑)
女性アイドルのグラビアなどを見ると、上目遣いで目をパッチリさせた写真をみかける事があると思います。
人は上を見上げる時に、自然と目をパッチリと開ける習性があるらしく…
自分が飼っている奴隷を、他の御主人様達の前で少しでも可愛くみせられる工夫だと笑いながら教えてくださいました。
ボク達のサークルにおいては他にも、雄奴隷が雌奴隷の前で2本で立つ事すらできません。
特にボクの場合は、雄奴隷の前でも膝立ちを命ぜられていました。
最初に奈美様は…
『おまえは誰よりも卑しい奴隷なのですから、誰よりも目線が低くて当然ですわ!』
と、おっしゃっていましたが…
後に奈美様曰く、
『私は人より自己顕示欲が高いの。見栄っぱりなのね。おまえを可愛くみせる為の術だったのよ。』
と笑いながらお話くださいました。
身分の違いと、可愛らしく見える術…。
どちらが奈美様の本音なのか、今では伺い知る事はできません。
おそらく、どちらも本音でどちらも冗談なのでしょう。
ただ、見下ろしていただいている立場から言わせていただけるのであれば…
非常に心地のいい視線だった事実に間違いありません。
他にも、歩き方の違いなどもありました。
『四つ足』『膝足』などもありますが、おいおいお話できると思います。
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- 1983-04-01
- 試練Ⅳ
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