『おいで!』
奈美様に促され、四つ足でついてゆきます。
玄関のあるお部屋の奥が…お風呂場と言う名の監禁室です。
監禁室には、産婦人科の分娩椅子に似た…
パイプを組み立てた椅子が置いてありました。
『警察が来るまでここで待たせてあげてよ。』
『あ、ありがとうございます』
本気泣きだったので、ちゃんとお話できたかわかりません。
『ここにお座りなさい』
椅子と言っても、お尻を乗せる部分は付いておらず…
90度に開かれた足掛に、脚だけを乗せて座りました。
足の爪先を置く部分が、サンダルのベルト状になっており、そこへ足を入れました。
足首、膝下、膝上、足の付け根、お腹にバンドの枷があり…。
『自分でバンドを締めなさい。お尻置きはありませんの。
しっかり締めつけないと…落ちてしまうわ。』
ボクは言われた通り、全てのバンドをしっかり締めました。
(こんな感じのもっと粗末な作りの椅子でした。機能的にはもっと優れてましたが…w)
『両手を上げて肘掛けの上に置きなさい。』
高く設定された肘掛に両腕を乗せると…
枷の部分が、手首と肘の上部分に当たります。
奈美様は枷にベルトを優しく通し、そしてボクの両腕をきつく締め付けました。
丁度、《前へ倣え》のような格好に拘束されたのです。
最後の枷によって、ボクの自由は完全に奪われました。
奈美様は、椅子の下に置いてあるコードの付いている箱を取出し、スイッチを入れました。
すると、椅子が斜め45度に後ろへ傾きます。
そして別のスイッチを押すと、足掛と肘掛が開くようにできており…
座ったまま『大』の字を描く格好になりました。
『アナルもペニスも剥き出しね。
この情けない姿を警察の方に見ていただくといいわ!ふっふ!』
《この格好のまま警察に?!》
『私の知り合いの婦警さん達が来てくださるわ。
もしかしたら…おまえも彼女達の顔を知っているのではなくて?』
恥ずかしさでいっぱいでした。
この格好を…奈美様以外の人に見せなければならないなんて…。
それも…SにもMにも全く興味の無い婦警さん達です。
《おまえも顔は知ってる…婦警さん達?
マンションの入り口で、ボクを女性だと勘違いされたあの刑事さん事?
花壇に隠れている時に見た、警察帽を被っていた…婦警さんの事?》
涙を流しながら、震えるボクを御覧になり…。
『もう覚悟はできているわよね?
私は最初に条件出し…
それに同意しておまえがテストを受けた。
何か問題があって?私が間違っていて?』
『…(号泣)』
『おまえを騙した訳ではなくてよ。
おまえに逃げ出すチャンスも与えたわ。
でも最後の最後はおまえ自身の選択だったわ。
その結果、今の情けないおまえの姿があるの。
テストに不合格したんですもの、当然の結果でしょ?』
奈美様が言われている事は、御主人様と奴隷としてではなく…
一般社会の道理的にも完全に無理はありません。
奈美様は、ボクに無理矢理テストを受けさせた訳ではありません。
全ての悪条件を飲んだ上で、むしろボクが積極的にお願いして受験したのです。
自分で選んだ道がことごく失敗を重ね…
挙句にこのような悲劇を招いただけなのです。
『奈美様のおっしゃる通りです。全ては自分の責任です。』
『当然ですわ!
私のプライドを傷つけた罪はもっと重くてよ!
死刑より重いわ!
針山を裸足で登るくらいでも足りないくらいよ!』
泣かないでお話を伺うハズが、しゃくり上げるように泣いていました。
『泣いても許されないわ。私の心の中がおわかり?
目を掛けていた奴隷候補がゴミになり…
挙げ句の果てにゴミ以下に堕ちぶれるなんて…
私も女王失格だわ!』
『ぼ、ぼうしわけありばせん(申し訳ありません)』
『暗い牢屋で罪を償ってらっしゃい!
おまえの事は忘れます。
私の記憶から抹殺します。』
《記憶からも…抹殺…》
『お隣の奴隷達に1週間続けて舌奉仕させて忘れるわ!
それで綺麗サッパリ忘れるの!
女はね。男次第で変われるの。
女王は奴隷次第で変われるのよ!
おまえを調教していた私は死んで…
また新しい女王に生まれ変わるわ。』
《奴隷達に舌奉仕。》
このお言葉が一番堪えました。
きょうの面接は奈美様に限らず…
奈美様の愛されている奴隷達のおかげで実行されていて…
奈美様と同様とまではいいませんが…
奴隷達にも感謝し、最低限の礼を尽くすのが本当なのかもしれません。
現に、一時は彼等に感謝もしていたし…
さすがは奈美様のお飼いになられている奴隷だと、敬服もいたしました。
ですが…
先程、隣で行なわれていた御奉仕の様子を盗み聞きしていた時…
奴隷達の情けなさが許せなかった…
なぜ奈美様とあろう御方が、こんな情けない奴隷達を可愛がられるのか…
信じられませんでした。
のどの近くまで…
《奈美様お願いです!あんな奴隷達ではなく、もっと素敵な奴隷をお捜しください!
あの奴隷達は奈美様に相応しいとは思えません!》
と、大きな声で叫びたかった。
奈美様を傷つけた罪は、当然償ってしかるべきです。
それならば…ボクを…ボクを…いっそ…殺し…
もう遅い…遅すぎる。
ゴミ以下…バイキンに堕ち振れてしまった今。
それを申し上げるのは…もっと奈美様を傷つけるだけの行為です。
『まあ!』
奈美様のお優しい声でした。
ボクには一生お向けにならないであろう優しいお声…。
そうです。《ペニス様》に向けられたお言葉です。
睾丸打ちで萎えきったペニスが、《奴隷達に舌奉仕…》のお言葉に卑しく反応したのです。
ボクの頭の中は、奴隷達への偏見や嫉妬で爆発寸前なのに…
別人格の淫乱なペニスは反応していたのです。
『ご立派ですわ!もう休憩はお済みですの?
ふっふ!お助けしてから10分と経ってなくてよ。』
優しいお言葉に、ますます勇気づけられたペニスは勢いを増し…
ペニスコックで拘束されているのを忘れたかのように勃起します。
細い茎、大きな傘…大きなマッチ棒と表現しましたが、その様相は毒キノコ…
いえ!ペニス先に滲んだ陰液を湛えている辺りは、差し詰めグロテスクな食虫植物です。
『奉仕の言葉に反応されたのかしら?私、嬉しくてよ。
そうだ!少しお待ちになってね。』
奈美様はお風呂場を出ていかれ、例のテープレコーダーを片手に戻られました。
『ねぇバイキン!』
『はぃ…』
自分の体でありながら自由の利かないペニスへの情けなさと…。
奴隷達への嫉妬で頭は発狂寸前でした。
『もう少し、私の質問に答えて欲しいの。
おまえ…自分のペニスを引き裂こうとした事があったわね?』
『はぃ…』
『自分のペニスが嫌いだとまで言ったわね?』
『いいました。』
『でしたら…そのおまえに嫌がられているペニスを私が譲り受けますわ。』
『え?は、はい…』
『ペニス様はそれでよろしいかしら?』
《ビク、ビク》とコックで締め付けられた不自由なペニスが動きます。
『イイコね。ふっふ。あなたは私の物ですわ!』
奈美様と…ペニス様と呼ばれるボクのペニスとの話はまとまったようです。
『さて、バイキン!』
あきらかに、ペニス様とお話されていた優しいお話方ではありません。
『私に詫びたい?』
『はぃ…もちろんです。』
『私を犯した証拠品…凶器と言うべきかしら?
おまえの体の一部についている…
それは何かしら?』
『ぺ、ペニス…です。』
『そうよね?その凶器を証拠品として私が預かりたいの。いかが?
おまえについていても凶器にしかならないし…
またいつか、その凶器を使って性犯罪を重ねないとも限りませんわ!
世の女性を守る為にも、そのペニスを私に引き渡して欲しいの。
おまえがこれ以上罪を重ねない為に。
バイキンの頭で良く考えてお答えなさい!』
《カシャ》
録音ボタンが押され…。
『そのペニスをどうして欲しいんですか?』
奈美様は声を替えられ、震える声のお芝居をなさってます。
全ては、ボクに再び証言をさせる為に…。
『このペニスで…レイ様を犯しました。このペニスはレイ様を犯した凶器です。
ボクについていたら…また犯罪を犯しそうです。お願いです。
ボクのペニスを切り落としてください!
レイ様がご迷惑でなければ、レイ様ご自身に切り落としていただき…
レイ様のお好きなように処分してください!
それが、ボクのせめてもの償いです。』
《カシャ…》
レコーダーが止められました。
『ふっふ!良くそんなひどい事が言えるわね?
自分のペニスを切り落としてくださいなんて。
まさにバイキンですわ!
もっとも…おまえにとっては好都合かしらね。
大嫌いなペニスがおまえの体から無くなるのですから。』
ボクに冷たい言葉を浴びせた後…。
ペニスには愛情を込めて…
『ペニス様!喜んで!
きょうからあなたは私の物。
こんなバイキンの下半身で我慢する事はなくてよ!
私の元へいらっしゃい!』
奈美様の恐ろしい言葉…
いえ、ペニス様にとっては優しいお言葉に…
下腹を叩いて喜んでいる様子のペニス。
奈美様のご期待に添うお答えをする以外に…
ボクにはどうする事もできません。
『おまえに一ついい事を教えてあげるわ。
おまえに話したかしら?
このお部屋は完全防音されていてよ。
おまえがどんなに叫ぼうが喚こうが、一切外へは漏れませんの。
この部屋で快適に過ごすには、叫んだりわめいたりして体力を使わない事ね。』
そうおっしゃると…
奈美様は監禁室のドアを閉められました。
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