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22歳 4月 vol.25

視姦
これは警察が来るまでの、僅か10~15分の短時間の出来事です。
たったこれだけの短い間に、奈美様とサークルのメンバーによって仕掛けられた術中に…
ボクは完全に堕ちています。
マゾとは無関係な人なら狂人になっていたかもしれません。


メンバーの中には、このような状況を的確にアドバイスできるお医者様がおり…
監禁室で、危険な状態になりつつあるボクの調教を…
《中止した方がいいのではないか?》と意見が出されたそうです。
《判断を間違えれば非常に危険な状態だった》
と、当時のサークルのメンバーから聞かされました。
話し合いの末、ほぼ中止寸前だったそうです。


ですが…
奈美様お一人は…
サークルの皆様に対して…
《もう少しやらせてください!
このコを奴隷にしたいのです。
このコが自分で自分の立場を理解するまでやらせてください!
このコは本当は気付いているんです!
わからせてあげたいのです。
私はこのコを信じています。》
と、監禁室にボクを閉じ込めている間…
涙ながらに直訴してくださったようです。


奈美様はサークル内では最年少でした。
Sとしての素質は認められながらも…
経験としては未熟だった(他のメンバーに比べて)お立場で…
サークルの決定に従わないというのは異例中の異例でした。
同じように、ボクのMの素質も認めてくださりながらも…
お互いの経験値の少なさが、悲劇を招く事態になりかねないと…
サークルは心配していました。
最終的にサークル側が、もう1度、ボクが危険な状態に陥ったら…
《即刻中止》の条件付きで、調教の行動を見守る事になったそうです。
最終的に危険な状態とは…
精神も肉体もギリギリまではボクを追い込むという事です。
紙一重までは許されると言う事です。


ものの10~15分で取り乱すほど…
この時のボクはボロボロに追い込まれていました。
度重なる恐怖、別離、嫉妬、暗闇、拘束…。
サークルの冷静(?)な判断により、ボクへの追込みは続きました。
自分自身の限界を越えた限界に、堕ちていこうとしています。
後に考えればこの程度の追込みなどは普通になっていくのですが…
SMクラブ程度の僅かな経験しかない頃のボクには心底恐怖でした。



静かな監禁室…。
ボクの啜り泣く声と、紙袋にかかる息しか聞こえない空間に…
《カチャ》とドアが開く音がしました。
中の空気が外に引き出され、新鮮な空気が監禁室に送り込まれ…
それと共に僅かな明かりを感じました。
頭も肉体も、加えて心まで折れそうになっていたボクは…
妙な息苦しさからだけは解放されたのを覚えています。


ですが…
次の言葉で解放感はいとも簡単に吹き飛びました。

『こちらです!』
奈美様のお声…。

『あっ!』

『えぇーっ!』

奈美様のお声の後に…
驚いている女性の声が…。

《警察だ…とうとうあの警察官が来たんだ!》

聞き覚えがある声です!間違いありません!
あの刑事さんと、あの婦警さんの驚く声です。

『レ、レイさん!こ、これは!』
刑事さんがいいました。

『犯人です。』
奈美様は泣き声でお話になられます。
奈美様のお芝居です。

『で、でも…これは…』

驚かれるのも無理のないお話です。
婦警さんとは言え普通の女性です。
監禁室といわれるお風呂場で…
全裸の男が椅子に拘束され、両脚を大きく開いて座らされているのです。
その挙げ句…その中心あるペニスは勃起しているのです。
勃起だけならまだしも、コックで縛られた醜い形のペニスを見れば…
驚きも倍増でしょう。


強烈な恥ずかしさでした。
全てを理解した上での調教であれば…
この状態を羨ましいと思われるMの方はいらっしゃるでしょうが…
ボクの場合をご理解ください。
この状況を全く理解できず…
警察に引き渡される身の上なのです。
それも…あられもない姿で。
恥ずかしさで思わず…
紙袋を被せてある頭を横にして…
声のする方から顔を逸らしました。
相手に顔を見られている訳ではないのに…。


『お一人でこの変質者をここへ閉じ込めたのですか?』
刑事さんは聞いています。

『は、はい…また襲われるんじゃないかと無我夢中で…。』

『で、でも…この椅子は?』
今度は婦警さんの声です。

『は、はい…先日廃業したお爺さまの病院で使っていた分娩椅子です。
後日、お爺さまが取りにみえるので預かって欲しいと言われ…
部屋に置いておくと友達が来た時に困るので…
お風呂場に隠して置いていたんです。』

『レイさんのお爺さまは、この町では有名な産婦人科のお医者さまだったのよ。』
刑事さんです。

『なるほど!でも、それがお役に立って良かったですね。』
婦警さんが答えました。

『それで…それで…犯人をお風呂場に連れていって…
目を覚ましたら何をされるかわからないので拘束しました。』
奈美様が拘束した訳をお話でした。


計算通りなのです。
全てはボクの為に仕掛けられた罠。
冷静に振り替えれば、おかしな箇所はいくらでもあるのですが…
ボクの思考能力は恐怖で埋め尽くされ…
少しもこのお芝居を見抜く事などできませんでした。


『お役に立って良かったって…そんな訳ないでしょ!
レイさんはこの男に…』
刑事さんが婦警さんを叱ると…

『大変失礼しました!』
婦警さんは奈美様に謝罪しました。

『あなたはあの液体を採取!ストッキングは証拠品として確保。
それから現場の写真撮影。全て済んだら署に報告!早くなさい!』

『はい!』
部下の婦警に命令をし、刑事さんと奈美様だけが監禁室の前に残りました。

『先程は失礼しました。まだ新人婦警なので口の利き方を知りません。許してください。』

『いいえ。閉じ込めていたので安心したのは事実ですから…気にしていません。』

『2、3お聞きしたいのですが…』


ボクに襲われた状況を、細部にわたるまで奈美様は説明され…
証拠のカセットテープレコーダーに録音されたボクの《自供の告白》を…
刑事さんに聞かせていました。

『死刑ですよ!こんな女の敵は!』
現場を調べながら、自供テープを盗み聞きしている婦警さんの声がしました…
すると今度はボクを見てお話になられました。

『それにしてもこの犯人…
ペニスがあるから男だとわかるけど…
不思議な体ですね。』

『えぇ。それは私も思いました。
ここに運ぶ時に思ったんです。すごく体重も軽くて…』

『軽い?確かに痩せていますもんね。
いやそれよりも…男の体系ではないみたいですね。
腕も細く、肩も撫で肩で、腰もやや括れていて…
男性的な筋肉の欠片もないみたい。
脚はまさに女のコって感じで…。
背も大きくないし…幼女みたいな…
ニューハーフかしら?』

『えぇ…今思えば…抵抗したら勝てそうな気がするんですけど…
いきなりあのペニスを見せ付けられ…
それにあの物差しを振り回されたので恐くて…言いなりに…。』

『あのペニス…縛ってありますけど、あれもレイさんが?』

『いえ!最初から自分で付けていたみたいです。
この部屋に押し入ってきた時は既に全裸でした。』


ボクを御覧になりながら、お2人は会話をしています。
恥ずかしさで紙袋の中の顔は真っ赤でした。
奈美様のご指示で、食事療法や筋肉をつけないダイエットをした成果でしょうか?
自分でも不思議なくらい、以前とは違う体系になりました。
見事に筋肉だけを削ぎ落とす事に成功していたのです。



これは、ボクの産まれ以ての特異な体質もあると思います。
話は反れますが…
小さい頃から痩せていて(栄養不足?)、筋トレをしても筋肉がつきにくい体質。
後に、お医者様の指導によって体質改善を行い…
現在でこそ男性に近い体を手に入れましたが(?)…
この頃の身長は158cm。体重33kg。
足のサイズは23cm。
男としては病的な体型をしていました。
体毛も異常に薄く、体質改善をした今でも髭は産毛程度です。
声変わりも無く、喉仏はも出ていません。


これは、小さい頃の栄養問題や育ってきた環境がさせた業でした。
自我が目覚めた頃の男性という性への嫌悪。
様々な要素が絡み合ってできあがった体だと、お医者様から伺いました。
もし、本当にボクが女性になりたいと願えば…
普通に女性として生まれ変わる処置もできたそうです。
それだけの素質を持ち備えた、変わった体質だったそうです。


ただ最終的には…大嫌いである男性を選び今に至ります。
その経緯については《玲瓏の奈落》のラストには書けると思いますが…
そこまで命が保つかどうか…正直、不安ですw

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